よくセミナーや講座を受けると、あなたが本当に大切にしたい客だけを相手にする。あなたの情熱は必ず人に伝わる。価格は下げない。
どれも商売をしていく中で有るべき姿で正しいことだ。
しかし、これを聞いてきれいごとに聞こえるのはなぜだろう。
きれいごとに聞こえているあなたは要注意だ。
設備投資をして大きな借金をして返すのに窮している。売上が上がった時に人を雇い、今余剰人員を抱え人件費に苦しんでいる。
持っていることの負の作用だ。そう、やってしまった後だからである。
商売は本来楽しんでするものだ。なのに「やってしまった」あなたは過去に囚われて現在(いま)を過去の維持に費やし、楽しむどころではなくなってしまう。
そして商売に対する「熱」を失ってしまう。
最悪借金して給料を渡す、元々の借金の返済に回す。
こんなことをしていないだろうか。
もう手放す時期に来ているかもしれない。もしかしたら既に手放そうとしても手放せないようになっているかもしれない。
もちろん手放さなくても上手くいくという光が見えているのであれば問題はないし、いいタイミングで手放すことができれば過去に囚われている現在(いま)は過去のことになる。
手放すには現実が前に立ちはだかる。
光はドアを開けなければ見えない。現実が未来へのドアを開けることを躊躇させる。
従業員の生活はどうなるのか。
子供が小さいので養わなければならない。
住む家を失ってしまう。
いままでは何だったんだ。
胃も痛くなるだろう、頭も痛くなる。何も耳に入らなくなる。
手放すことが怖い。
よくわかる。恐怖感が襲う。
もちろんわたしもそうだった。
よく考えて何をしても「無理」とわかれば勇気をもって手放すのだ。無理とわかっていても、未来のドアの前で立ち往生しているのが一番いけない。
答えはあなたの中にある。
あなたにとってできるだけ早く手放す。
それがあなた自身を助ける。
手放した後、どうなるか。
結論としては程度の差はあれどもなんとかなる。石にかじりついてもやる。
選択肢はいくらでもある。未来に絶望せず光を見つけるのだ。
思い切って未来へのドアをノックしてみる。そうすると先に行った人たちがノックし返してくれる。そして思い切ってあけ放つと遠くに光が見えるはずだ。
あきらめないと囚われているのとは違う。
過去に引きずられず、未来を見て現在を生きよう。