コロナの時をどう生きるか

社会に所属している限り誰もが必ず何かに頼っている。小さくは両親、夫、妻、友人。大きくは国家、行政、会社などである。あなたはその社会の中であなたが選択することができることはいくつあるだろうか。何かを決断する時には選択肢があったほうが良いことは誰もが解っている。一つのことに依存することは危険が伴う。

 

そのことはいまコロナによって証明されている。

 

しかしながら選択肢があることは良いことと解っていたにもかかわらず、いままでは「選択と集中」が良いことといわれ一つのことにフォーカスすることが良いこととされていた。いま困窮しているところはまさにそんなところだ。同じ業種であっても持っているチャネルによって業績が良いところ、悪いところと分かれている。すべては一つに頼りきってしまっていたことがいけない。

 

また固定費が大きすぎる、一つの銀行から多額の借入がある、といったところも同様に苦しんでいる。持っていることに対する自惚れや他人への依存の偏重だ。

 

流れが完全に変わった。

 

これから何が起こるかなんて誰にも解らない、これからは一つの得意先や商品、サービスに依存することはとても危険だ。一つのことに捕らわれていれば身動きすることができない。急にそんなことを言われても無理と思われるだろうが、でもそんな中でも選択肢は必ずあるはずだ。今までとは視点をずらして、小さく広く持つこと、何かがだめだったらすぐに移れるようにすること、お金が無いなら無くてもよいようにすることを考えて見ればよい。

 

わたしも会社を失ったときやわずか2か月で会社をクビになったときがまさにそうだった。精神的にはものすごく落ち込み、最悪破産することも覚悟したけれども、職を失ったらこうするという事(というよりこう考えるという事)をあらかじめ決めていたので、すぐ行動に移すことができた。その証拠に今もこうして生きている。

 

コロナ禍の現在に必要なことは悲観的に物事をみる、最悪を想定する。もしそうなったらこうするというラインを決めておく。そうすれば最悪のことが起こったとしても対処できるはずだ。精神的には落ち込むけれども次に進むことができる。もしやってしまった後なら思い切って手放せばいい。素早い経営者はもう手放して次の機会をうかがっている。なぜならもう今いるところにはお金の生る木は存在しないのだから。

 

そして最後にあなたに伝えたい一番大切なことは「常に誠実でいること」。

 

誠実に生きていれば必ず誰かが助けてくれる(人とは限らない)はずだ。これは依存ではなく、あなたの「在り方」がそうさせるのだ。たとえ困窮していても、にっちもさっちもいかなくても誠実さを失わなければ必ず光は見えてくる。

 

 

わたしはそんなあなたを応援します。