会社を継ぐときによくあること

家業の後を継ぐきっかけも人それぞれの事情があると思います。

自ら望んで継ぐ人、人から頼まれて継ぐ人、他にすることがなく継ぐ人 など人によって違うのではないでしょうか。

私の場合は、幼稚園のころから社長になることが夢でした。

サラリーマンをしているときから、いずれは実家に戻り会社を継ごうと考えていましたので、実家に戻って来いと父親に言われ喜んで戻りました。

しかし、僕はただ単に社長になりたいということだけを考えていましたので、深くも考えず、何も調べず、事業に対するビジョンもなく、社長になれるという一心で実家に帰ってきました。

大企業を辞め、実家の会社に勤めだしてしばらく、現実に驚きました。売上は父親から聞いていた額からは程遠く(聞いていたのは過去最高の売上を言っていたようです)、文句ばかり言う古参社員、いいかげんな生産方法など、聞いていたことが全く違うことに気付きました。意気揚々だった僕はこんなメンバーでやっていくのかとうんざりしたことが思い出されます。

結局、会社を整理するまで悪戦苦闘しましたが、このことは根本的には解決できませんでした。その理由は、色々ありますが、そのことは今後の機会に述べたいと思います。

あなたがサラリーマンを辞め継いだ時には、家業の実態が傍から見たり聞いていたこととのギャップを覚悟しなければなりません。

今までの分業化され、システム化された会社とは違う世界が待っています。

しかしながら継ぐという決断は、事情が何であれあなたが決めたことです。

そのギャップを埋め、父親の会社を自分の会社に変えていく、自分の思うような会社に生まれ変わらす、社長になったあなたはその機会を得ることが出来たのです。あなたなら必ず上手くすることが出来ます。