資金繰日計表のすすめ

資金繰日計表をつけていますか。

そう横軸に日付、縦軸に項目ごとの入出金額を入れていくものです。

 

何をいまさらと言われる向きもあるかと思いますが、資金繰日計表をつけることによってもちろん日々のお金の流れを知ることができるものですが、毎日つけることによって出入金のパターンが一覧で見ることができ資金繰りが楽になります

  

もし、つけていない方がいらっしゃれば余分なキャッシュアウトに繋がっているかもしれません

 

中小企業経営者は頭の中に入っているとかインターネットバンキングで常に残高をみているので大丈夫と言われる方が多くいらっしゃいます。ただでさえお金のことで頭を悩ませ、やりくりに忙しいのにそんなものつけてられないといった声も聞かれます。そんな方に限って、あったはずの現金がないとか、急な出金がかさんでしまい、慌てて銀行の口座に振り込んだというようなことが多く聞かれます。

 

わたしもそのような方と同じ考えをかつて持っていました。それはほかの業務で忙しくしていましたので、なにも日次で見なくでも決済日の前後で残高を確認すればいいと思っていましたし、インターネットバンキングで各銀行の残高を確認すれば資金繰りは大丈夫と考えていました。しかしながら、すべての流れを理解していませんので年末年始やゴールデンウイークなどの大型連休前や月末が休日というようなときには、従業員の給料は月末までに支払いますが、得意先からの入金は休日明けになりますので、支払いの決済がちゃんとできるか休日出勤して銀行の残高とにらめっこしなんとかやりくりをしていました。とくに入金が少なく、お金のない月はなおさらでした。

 

本来ならば剰余金で支払うべき従業員の賞与資金を銀行から短期で借りるなど本末転倒なこともしていました。

 

資金繰日計表をつけだしてお金の流れが見えてくると、もともと持っているお金は少ないので、決して楽ではないのですが、知っているのと知らないのでは準備に差がでてきます。この月は入金が少なく出金が多いとか、大型の機械のメンテナンスはこの日とかなど、先付で日計表に記入しておけば心の準備ができますので、その間に何とかするような計画を考えることができ、月末月初や支払決済日前のばたばたは少なくなりました。

 

資金繰日計表を日々記入するのに要する時間は長くても30分程度でできるかと思いますので、面倒くさがらずに30分余分に残業してでも作成されることをおすすめします。

 

もちろん記入したからと言って余分にお金が入金されることはありませんが、わたしのように資金を短期で借りたり、運転資金を借りすぎたりといった余分な金利の支払いや銀行振り込みの手数料の発生なども少なくできます

 

余分なキャッシュアウトを防ぐためにも、わたしは特にいつもお金のやりくりに頭を悩ませている経営者の方におすすめしています

 

エクセルで作成される場合が多いと思いますが、確定している入出金と予測できる入出金をできるだけ先付で記入し、はっきりとわからないものは多めに記入し、セルを黄色などで塗りつぶしておきます。金額が確定すれば塗りつぶしを消します。月末には現金と預金の残高に合うようになっていないとおかしくなるので注意してください。

 

実際に私が使用していた資金繰日計表のフォーマットがご必要な場合は「資金繰りフォーマット希望」と記入いただいてこちらに送信していただけましたら無料で差し上げますのでお気軽にお申し込みください。