対話をし続けよう

こんにちは。

 

多くの中小企業後継者が悩まされることに、古くからいる社員がいう事を聞いてくれないという悩みがあります。特に幹部クラスの社員に多いような気がします。彼らは今まで会社を支えてきたのも事実ですし、もちろんあなたより社歴が長いので会社のこと、業界のことをあなたよりよく知っているという自負もあります。

 

そういった人たちにもあなたの想いを伝え、納得し、行動してもらえる努力を経営者はしていかねばなりません

 

観察から対話する

 

まずはよく観察してみることです。その人は何に重きを置いて仕事をしているのかを見るのです。これから会社の向かうべき方向に向いていれば良いのですが、今までのやり方に固執し、時代が変化しているのにそこにとどまり、そのことを正しいことと考えている場合があります。

 

観察していくと攻撃的な人もいれば、おとなしい人もいるかと思います。タイプはさまざまですが、それぞれが安心して話せる場を提供できるようにこころがけ、まずは聴くことを重視し、一方的に想いを伝えるのではなく、話しても安全だということを知ってももらうことからスタートです。

 

そして、あなたは全員の前で伝えたことをベースにしながら、一人一人対話していくのです。そうすることによって社員が何を思っているかもわかりますし、新たな気づきを得ることもできるでしょう。

 

その対話を通して説得ではなく、社員に納得してもらうことが大事です。長らくいままでの方法に慣れている社員は得てして新しい方法を取り入れにくいものです。根気よく対話を続けましょう。

 

ありがちなのは、「俺は社長なのだからいう事を聞け」と無理に言うことをきかせたり、逆に「今まで頑張ってくれたのだからしょうがないか」と放任すること、その両方とも良い方法とは言えません。前者は表向きには従ってはくれますが、多くの指示待ちの社員を作ることにもつながります。後者は何をやってもいいんたという俺様社員を作り出すことになります。

 

頭でわかっても心でわかっていない

 

古くからの社員は頭でわかっていても心がそうさせない場合が多く、具体的な行動まで結びつきません。そういったものは納得とは言わないのです。心がわかり、心が頭を動かすことによって前向きな行動が引き出されるのです。

 

 

しかしながら、そういった対話をしたとしても、多くの社員が納得して、前向きに行動するようになってきても、すべての社員が対話によってわかってくれないことがあることも事実としてはあります。

 

ただ、多くの社員が目指すべき方向に向かって前向きになってくると、納得していない社員はやがて居場所がなくなり辞めていくようになります。そのほうが、居心地の悪い場所にいるよりも結果的にはその人にとっても幸せなことかとも思います。

 

目的はあなたの想いを実現すること

 

会社はすべての社員が居心地のいい会社を提供するのが目的ではなく、想いを実現することが目的です。

 

対話をし続け納得して前向きに協力してもらう

 

それでも本当にわかってもらえないのであれば去っていく人が出て来ても仕方のないことかと思います。もちろん社員を大切にし前向きに働いてもらうことが前提です。